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masamode 日記

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2008年02月 アーカイブ

SPIMEとは

今日の1冊は、Bruce Sterling著の「Shaping Things」です。

この本では、21世紀において「形づくる」ということの意味論を展開しています。
モノは進化し、タンジブルな製品として存在するのではなく、いろいろなメタ情報を持ち、つながっていきます。これをSPIMEという造語で表現しています。


かわいいロボットのデザイン

今日は、宮島浩一著の「iconics」を取り上げます。

この本は、電子部品を使ったかわいいロボットフィギュアたちの紹介をしている作品集です。ロボットアーチストの宮島さんの作品集ですが、宮島さんのwebにあるもっと大掛かりの作品が圧巻です。六本木ヒルズの森アーツセンターミュージアムショップ(SOUTH SHOP)にも展示されています。


アートのある生活

昨日は、名古屋で開催されたシンポジウム「アートのある生活」の講演とパネルに参加しました。1000人ほどの参加者。金沢の21世紀美術館の蓑館長と一緒でした。

蓑さんの話は非常にエンタテイメントでした。いかに美術館運営をして来場者を獲得し続けるか、いろいろな工夫を聞かせていただきました。たとえば、学校から一度来館した子供に無料チケットを渡すと、親子連れで来館してくれる、など。

また、舘野泉さんのピアノのミニリサイタルもショックでした。左手のみによる演奏。そのための楽曲も献呈されたそうです。クリエイティブであり続けるエネルギーを感じました。


アートビジネス

今日は、読み終えたばかりの村上隆著の「芸術起業論」を紹介します。

この本では、アーチスト村上隆とプロデューサー村上隆の両面が語られています。いかにプロデューサーがアーチストをブランディングしていくか、戦略的にアートシーンでビジネスとしても作家としても成功をするためのプロセスが体験談から解説されています。また、妥協をしないこと、美術の文脈で作品を語ること、そして新規性(オリジナリティ)を徹底することが書かれています。
このことをアートビジネスとして実践する場が、カイカイキキなのです。

今まで、私の研究室ではアートをやらずデザインをやる、と決心していたのですが、共感するところが非常に多い一冊です。とても参考になりましたし、創作欲が沸いてきました。


デジタル放送

今日の1冊は、Joseph KraemerとRichard Levine著の「Digital Television in a Digital Economy」です。

NAB(米国の放送業界団体)が発行している業界向けの本です。広告収入の統計からデジタル放送のサプライチェインまで、業界の素顔が読み取れます。この本は、2002年の本なのですでに情報としては古い部分もあるのですが、アメリカの放送業界の構造などを理解するには、役に立ちます。


生活に密着したデザイン

今日は、研究室の研究に大きな影響を与えた1冊であるEmile AartsとStefano Marzano著の「The New Everyday」を紹介します。

Philipsの研究をとおしたメディアデザインの重要な1冊です。生活の中にスマートプロダクトや環境をデザインするためのアイディアが詰まっていて、コンセプトの大切さとモックアッププロトの完成度の高さで人をひきつけることができることを学びました。


キャラクター大国

今日は、相原 博之著の「キャラ化するニッポン」についてです。

日本の街にあふれるキャラクター。日本人は景色の一部、生活の一部に溶け込んでしまって、キャラがあることに違和感を感じることすら少なくなっているかもしれません。この本は、このような現象を考える面白い本です。

日本人はキャラが大好き。ポップカルチャーと日本人の関係がキャラに関係しており、さらには人間関係とキャラとのリンクを語っている本です。


CRESTユビキタスコンテンツシンポジウム2008開催

今日は、朝から終日CRESTユビキタスコンテンツシンポジウム2008を開催しました。非常に多くの参加者に集まっていただき、無事終了しました。
スウェーデンのMobile Life CenterからLars Holmquist博士が講演をして、研究におけるinnovationのノウハウを解説していました。inquiryとinventionという2つの視点でinnovationを生み出していくということで、inquiryはユーザー調査によるニーズ発掘、inventionは独創的なアイディア創出を意味しています。

また、筑波大学の山海教授にCybernics(サイバニクス)」という新しい研究領域について紹介していただき、その具体的な成果としてロボットスーツHALに関する講演をしていただきました。

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Lars Holmquist博士の講演
crest2.jpg山海教授(右)と奥出教授(左)


Chuck Close

今日の1冊は、Robert Storr著の「Chuck Close」です。

この本は、以前ニューヨークのMOMAで開催されたチャック・クロースの展覧会カタログです。彼は、肖像画ばかりを描いていますが、モザイク的な表現、フォトリアルな表現など興味深い作品ばかりです。


アカデミー賞授賞式

アメリカ西海岸時間の2月9日夜にアカデミー賞のScientific and Technical Awards部門の授賞式が開催されました。
研究室の卒業生がみごとアカデミー賞を取りました。

授賞式は、リチャード・エドランド氏が選定委員会委員長として挨拶をした後、映画「ファンタスティック・フォー」などの映画に出演している女優のジェシカ・アルバが司会。映像マジックを実現するための先端技術が表彰されたが、流体シミュレーション関連の技術がいくつか表彰されました。その中に、デジタルドメインの流体シミュレーションシステムがあり、卒業生の坂口氏が3人の一人として受賞。これまでアカデミー賞を受賞した日本人は少ないので、大きな意味があります。坂口氏は、研究室に在籍中から流体シミュレーションの研究開発を開始し、Houdini上で開発していました。

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受賞した3人:左から坂口氏、ロブル氏、ザファー氏

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壇上で挨拶する坂口氏

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CNNのインタビューを受けている3人

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司会の女優ジェシカ・アルバ


中国のかわいいデザイン

今日は、かたやまむつみ、熊猫茶館著の「中国のかわいいデザインたち」を紹介します。

この本は、中国で見つけた「かわいい」モノを集めた写真集です。アジアンテイストでかわいい。パンダグッズも載っています。


フェルメールはカメラを使ったのか?

今日は、Philip Steadman著の「Vermeer's Camera」についてです。

フェルメールの絵画は、カメラオブスキュラを使っていたか、という議論がありますが、この本は模型を作るなどにより検証をしている点が非常に興味あります。まだまだ議論は続いており、アートとテクノロジの関係性を考える上でも非常に興味深い本です。CGでもシミュレーションするとおもしろいなあ、と思いながら読みました。

議論に興味ある人は、下記のwebを参考にしてください。
http://www.vermeerscamera.co.uk/home.htm
http://www.grand-illusions.com/vermeer/vermeer1.htm


imgl collection2008開催 告知

研究室imglの恒例となった年度末の最終発表会 imgl collection 2008を代官山で開催します。
皆さん、是非ご来場ください。

2月15日11:00-18:00
Za HOUSEビル 5F
東京都渋谷区恵比寿西 1-34-17

http://www.imgl.sfc.keio.ac.jp/collection2008/


北欧のかわいいデザイン

2日前にかわいいデザインの本を話題にしましたが、その第2弾として今日はピエニ・カウッパ著の「北欧のかわいいデザインたち」を紹介します。

この本では、北欧で見つけた「かわいい」モノを集めて、写真集にしていますが、中国のモノたちと違って色使いなどがおしゃれで大人っぽいものが多く、「かわいい」といえるか、文化の差を感じます。



インタラクション101

今日の1冊は、Dan Saffer著の「Designing for Interaction」です。

この本は、インタラクションデザインの入門書として適した1冊です。インタラクションデザインのプロセスやデバイス開発、サービスデザインなどを網羅しています。


生活用品の製造工程と環境問題

John RyanとAlan Durning著の「Stuff: The Secret Lives of Everyday Things」を紹介します。

毎日生活で使っているモノが、どのように生産、製造され、そのことがどのように環境に悪影響を与えているかが書かれています。たとえば、スニーカーは、世界のいろいろな国で部品が製造されていて輸送されるそうです。皮部分は、アメリカでまず製造されてその後韓国で皮を柔らかくする加工処理が施されます。その後、インドネシアで毛の除去などを行うそうです。


オンチは楽器がうまくなる

週末なので楽しい本を紹介します。今日の1冊は、向谷実著の「オンチは楽器がうまくなる」です。

この本は、以前向谷さんから贈っていただいた本です。音楽初心者でも音楽の演奏が楽しく始められる、というコンセプトから書き始められていますが、後半はカシオペアの向谷さん体験談などが含まれている楽しい本でした。


御礼 imgl collection 2008

皆様、昨日は大勢の方々にご参加いただき、ありがとうございました。

御蔭様で200名近い方々に研究室の様々な試行錯誤の結果を体験していただくことができ、貴重なご意見を多数いただけました。これからこれらのプロジェクトを国際舞台に出していくための追い込み作業に入ります。


@MURAKAMI 村上隆回顧展

今日は、展覧会関連の話題で、Paul SchimmelとLisa Gabrielle Mark (eds)の 「© MURAKAMI」を取り上げます。この本は、展覧会のカタログですが、村上氏の様々なクリエイティブな活動が1冊にまとまっています。

この回顧展は、ロサンゼルスの現代美術館(MOCA)で開催されていたのですが、画像のように長蛇の列で大盛況でした。アートとしての作品からアニメ・映画のエンタテイメント、Tシャツなどのグッズ、そしてルイ・ヴィトンとのコラボまでが展示されていました。アートビジネスでありながら、現代美術の大きな流れ(コンテキスト)に自分の活動を見事にポジションしている点は勉強になりました。

murakami-sm.jpg


ハラハラドキドキのスリル感を演出するイベント

今日は、リオネル・シュシャン著の「感動のマドレーヌ現象」を話題にしたいと思います。

この本は、フランスの様々な例を題材にイベントマーケティングについて解説している本で、フランス人的な文化価値とビジネスを感じることができます。

イベントが、一日の中の非日常、という視点で本が始まります。この本の中で特に興味深い文章は、「イベントは、ハラハラドキドキのスリル感と奇想天外なシーンをつぎからつぎへと展開させるものだ。」という部分です。


どこにでもあるようなデザイン

Naoto FukasawaとJasper Morrison著の「Super Normal」という本について。

普通であるデザイン。買い物かご、クリップなどデザインを意識しないモノたちのデザインを紹介しています。クリップを想像してみてください。銀色の。どこにでもありますよね?この本で紹介されていたクリップは、一見このどこにでもあるようなクリップに見えますが、実は終端に小さな球がついています。これがあると、紙に型がつかないそうです。


ロングテール

今日の1冊は、Chris Anderson著の「The Long Tail」です。

ロングテールは、web2.0の象徴として有名になりましたが、この本はロングテールを詳細に解説しています。興味が細分化していくことをmassively parallel cultureと呼び、この新しい時代に対してどのようなビジネスモデルを考えるべきかをロングテールのルールを紹介しています。


映像編集

今日は、Roy Thompson著の「Grammar of the Edit」を紹介します。

この本は、映像編集についての教科書として適しています。映像編集には、モチベーションやコンティニュイティなど6つの要素があり、それらの要素が5つの基本的な編集手法でどのように役立っているかを解説しています。また、編集の注意点や失敗とその解決法といった現場ですぐに使えるようなテクニックも紹介されています。


エンタテイメント業界

今日の1冊は、Harold Vogel著の「Entertainment Industry Economics」です。

この本は、米国におけるエンタテイメントビジネスを理解するための必読書の1冊です。余暇に関する統計や消費動向から始まり、映画、放送、音楽、玩具、スポーツまで業界構造や売り上げに関する統計などが網羅されています。


KMDヘッドクオーター 2月

KMD(メディアデザイン研究科)が入居する建物の建築が順調に進んでいます。

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エッフェル塔

Joelle Bolloch著の「La Tour Eiffel」をこの間パリで買いました。

エッフェル塔の建設のプロセスを追った写真集です。パリ万博に向けて建設されました。
エッフェル塔は、web上のライブカメラでも見ることができるようになりましたので、見てみてください。

eiffel.jpg


ハリウッドのストーリーフォーマット

l今日の1冊は、芦刈いづみ著の「時計じかけのハリウッド映画」です。

この本は、脚本家の視点で書かれており、ハリウッド映画がいかにフォーマット(形式)に基づいて構成されているかを解説しています。たとえば、冒頭5-10分で見せるインサイティング・インシデントはドラマを日常から非日常へとシフトする重要な要素となり、90-100分で見せるセカンドターニングポイントでは主役が最大な苦境が訪れる。

ところで、アカデミー賞の発表がありました。アニメーション部門は、期待通りに「レミー」。ピクサー作品の中で最も好きな作品です。VFXは、「ライラ」。まだ見ていないのでコメントできませんが、「カリブ」と思っていたのでちょっと意外です。


ピクサー展

アカデミー賞を受賞した、ということで、今日は、「PIXAR at the Museum of Modern Art」を紹介します。

レミー、ニモ、トイストーリー、と次々とフルCGの劇場映画をヒットさせているピクサーアニメーションスタジオ。そのクリエイティブな源である絵コンテ、キャラクターデザインやモデルなどを集めたMOMAでの特別展を収めた本です。


楽園の青い海

今日は、授業や講演で紹介している重要な本について。W. Chan KimとRenée Mauborgne著の「Blue Ocean Strategy」です。

この本では、これまで競争戦略が経営戦略の重要な考え方だったが、競争とは別の視点で戦略を立てることの重要性を説いています。気持ちの良い青い海で泳ぐのがよいか、競争の結果血の色に染まった赤い海で泳ぐのが良いか。競争のない、誰もいない南の島の青い海で泳ぐことが新しい経営戦略であるという意味です。サーカス業界のシルク・デュ・ソレイユは、この代表例。

コンテンツビジネスでも、最近コモディティ化が加速している話をよく耳にします。まさしくブルーオーシャン戦略を導入して、コンテンツ業界に新しい視点が必要な時期です。


影の神秘

E.H. Gombridge著の「Shadows」という本を紹介します。

この本は、影についてレンブラントをはじめとする西洋美術の中の作品例を参照しながら解説しています。興味深いのは、Otto van VeenやGrandvilleらの影遊びについての解説です。影は、3次元の形状を2次元平面に投影をするので、その際に生じる曖昧さをクリエイティブに活用して人の影が動物に見えるなど錯視的な遊びをすることができます。


2月に紹介した書籍

あっという間に、2月も終わってしまいました。
2月に紹介した書籍一覧は、以下のとおりです。

Bruce Sterling著の「Shaping Things」
宮島浩一著の「iconics」
村上隆著の「芸術起業論」
Joseph KraemerとRichard Levine著の「Digital Television in a Digital Economy」
Emile AartsとStefano Marzano著の「The New Everyday」
相原 博之著の「キャラ化するニッポン」
Robert Storr著の「Chuck Close」
熊猫茶館著の「中国のかわいいデザインたち」
Philip Steadman著の「Vermeer's Camera」
ピエニ・カウッパ著の「北欧のかわいいデザインたち」
Dan Saffer著の「Designing for Interaction」
John RyanとAlan Durning著の「Stuff: The Secret Lives of Everyday Things」
向谷実著の「オンチは楽器がうまくなる」
Paul SchimmelとLisa Gabrielle Mark (eds)の 「© MURAKAMI」
リオネル・シュシャン著の「感動のマドレーヌ現象」
Naoto FukasawaとJasper Morrison著の「Super Normal」
Chris Anderson著の「The Long Tail」
Roy Thompson著の「Grammar of the Edit」
Harold Vogel著の「Entertainment Industry Economics」
Joelle Bolloch著の「La Tour Eiffel」
芦刈いづみ著の「時計じかけのハリウッド映画」
、「PIXAR at the Museum of Modern Art」
W. Chan KimとRenée Mauborgne著の「Blue Ocean Strategy」
E.H. Gombridge著の「Shadows」


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